2023年の個展予定
もういくつ寝るとずっと寝たい。
2023年が始まりました。
今年も昨年と同じく個展を3つ予定しています。昨年末から昨日にかけてバタバタと日程が決まりましたのでお知らせします。
●イーラ/ERA reel-11
2023年4月30日(日)→5月6日(土)/帝塚山ギャラリーライムライト(5月3日は休廊)
個展シリーズ「イーラ/ERA」は今年で5年目に突入です。年2、3回ずつで10年続ける作品として始めましたが、意外に早く折り返し地点までやってきたという気分です。
この春のイーラは通常とは会場の順番を変えて、ギャラリーライムライトのほうで開催します。
2018年にこのシリーズの撮影を始めた時、高齢の母親の死が途中で必ずやってくるだろうということは感じていましたが、それが遂にやってきた2022年12月になりました。
母親は脳疾患により33年間 を寝たきりで生活していました。僕にとってもこれまでの人生の3分の2という長い期間を母親の介護に費やしました。
介護に縛られ何かと自由のない日々の中で、自分の人生をちゃんと生きたいという気持ちが、僕の表現活動の原動力であったことは間違いないです。
人それぞれに事情の違いはあるでしょうが、親の死と言うのは誰にとってもいずれ身の上にやってくること・すんだこと、になるのでしょう。イーラ11の中で僕なりに供養したいと思います。
●イーラ/ERA reel-12
2023年10月4日(水)→10月8日(日)/ギャラリー・アビィ
秋のイーラは本拠地・アビィでの開催となります。4月から9月にかけて撮影した写真から作ることになります。未来の事なのでお見せできるモノはまだありません。
人生いつなにが起こるか分かりませんからあくまでも予定ということです 。僕が死んじゃうかもしれないし。
けど、あるのかないのか定かでない未来のことに向けて行動できる生き物が人間なんだと僕は思っています。
●いくつかの、季節の中で
2023年12月6日(水)→12月17日(日)※12/11・12は休廊
和歌山・かまどの下の灰までギャラリー
吹雪大樹と言えばトイカメラ「HOLGA」ということで、HOLGAで撮った写真での最新作を発表します。
2019年に発表した「HOLGA by FUBUKI TAIJU」は過去に発表した写真の新規レタッチによる作品でしたが様々な思考の末にシリーズ化とはなりませんでした。そんなこともあり新規撮影でのHOLGA作品は2016年の「風景」以来となります。
撮影自体はこの7年間ほど漠然と続けていていたのですが、この写真について年末にフワッとしたことをSNSで書いたところ、かまどの下の灰までギャラリーさんから昨年に続いてオファーをいただいたこともあって、ようやく本腰を入れる気になりました。
実際は2012年以降撮影の未発表写真も織り交ぜてセピア調のモノクロ写真で纏めます。ずっとカラーで撮っていましたがレタッチで全部モノクロにします。この作品はモノクロでやりたいので。そういう発想を躊躇なく実行するのも自分らしいアプローチだと思います。
いちおう昨年からアビィの企画グループ展で何度かこのタイトルでHOLGAの写真を展示しているので覚えている方もあるかもしれません。展示していく中でカラーではなくモノクロでやるというプランに固まった感じです。
日々のどんな展示も全力でやっていけば、すべてが自分の未来へ向けた布石になるのだと信じています。
ということで2023年もしぶとくやりますよ。
人生は続く。